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「欲しいものを一緒に作る」デザイナーのやりがいとは

黄色ライン

今回は、弊社デザイナーの山口さんへのインタビューです!

自分のほしい服をお客様に届けたい

-どのような経緯でサントラージュに入社されましたか。

3年半ほど前にサントラージュに入社しました。
入社以前は新卒から8年間、卸売りと一部OEMの会社で企画職として働いていました。
以前の会社で働いているなかで、自分が着たい服や普段着ている服と作っている服のギャップを感じるようになりました。やはり自分が欲しいと感じられるものをお客様にお届けして喜んでもらいたいという思いがありました。

また自分自身、さらに挑戦してみたいという思いも持ちました。ただ、当時自分が好きなものが何か、まだはっきりと分からない部分があるなと思い、一度勉強するという気持ちを含め、OEMの会社でいろいろな服づくりを見てみようと思いました。その中でまた自分のやりたいことを見つけていこうと考えていた時にサントラージュに出会い、お話を聞いてみようと面接に行きました。

その日は社長の小林と2時間半ほど話しました。お話を通じてサントラージュに惹かれましたし、小林の人柄の良さにも惹かれました。わたしが入社した当時は、社員を大きく増やしてる時期だったので、何人もの候補者とこんなにじっくり話しているのだろうか、と驚きました。このような形で、サントラージュに入社しました。

サントラージュのデザイナーとは

-サントラージュのデザイナーとはどんな仕事ですか?

本業はデザイナーなので、消費者の方がほしいものや、次のシーズンに販売するもの、お取引先のお客様が求めているものを「一緒に」作っていくお仕事だとわたしは捉えています。
OEMやODMはどうしても、わたしたちが提案して、お客様が売る人というように捉えられがちです。しかし、お客様とお話しながら、適切なデザイン、適切な素材を提案することで一緒に作っていくのがサントラージュのデザイナーかと思います。まさにお客様とセッションしてるような感覚で服作りをしています。基本的に商談に行き、実際に声を聞くことを大切にしています。

-山口さんの普段の業務についても教えてください!

アパレルブランドのODMに加え、アパレル以外のお客様のお仕事も担っています。例えば、インフルエンサーのような服を作ったことのない方と一緒に服作りをします。こんな服がいいという頭の中のイメージを、具体的に形にするお手伝いをしています。

アパレル以外のお客様は、強いこだわりのあるイメージを持っているお客さんが多いと感じます。その一方で、不可能に近いことを言うお客様もいらっしゃいます。「この素材にこの加工をしたいです」など、服づくりのノウハウを持つ我々からすると、不可能なことや問題の起こってしまうような要望です。その頂いた要望を我々の力で可能な方向へいかに修正していけるかということが重要だと考えています。

また、こういった要望から学ばせてもらうことも多くあります。斬新な考え方やイメージ、想像するとわくわくするようなものが沢山あります。我々作り手とは異なる感覚を持っていて、より消費者に近い意見を持っていると思います。
「一般的に売れるもの」ではなく、「欲しいもの」にこだわり、自分の着たいものを、自分のことを好きな人にも着てほしいという思いを非常に強く感じます。この熱量を世の中の方に届けるお手伝いが出来たらなと思い、お仕事をしています。ファンの方からもポップアップや発売後に声が届き、とても幸せな気持ちになります。

-デザイナーという仕事のやりがいや面白さはお客様との関わりも大きいですか?

はい、お客様の喜ぶ姿を見られるのは本当に嬉しいです。
理想的な商品が出来上がったときに、出会えてよかったと言っていただいた経験もあります。
実際にはわたしたちの仕事は納品して終わりではあるんですが、その後に売れた商品やそうではなかった商品については今度はこうしよう、などのフィードバックを頻繁にいただきます。そのブランドの仲間に入れてもらっているような気持ちになります。
ブランドのお客様の声だけでなく、その先の消費者の方の声も聞こえてきます。携わった商品は思わず、エゴサーチをかなりしてしまいます(笑)
もちろん苦労もありますが、ODMのデザイナーとして服づくりに携わることで、二重で喜びの声を聞いています。

デザイナーから見たサントラージュ

-サントラージュという会社の強みについて教えてください。

大きな強みは個性があるところです。
ひとりひとりのキャラクターが強いことで、多方面と繋がることが出来ていると感じます。
わたし自身、アニメ系やゲーム系のへの強い想いがお仕事に繋がることもあります。もちろんアパレルについてのノウハウも持っていますし。他のOEM会社と比較して人数が多い分、いろんな経験とか実績があります。わたしも広く学びつづけたいなと思います。

-個性の強いメンバーが揃いながら、会社として一体感を感じますが何故だと思いますか?

なんでしょう、自由だからこそなのではないでしょうか。
きちんとビジョンを持った上で、取り組んでいきたいことを伝えれば、様々なことにチャレンジは可能だと思います。基本的に小林は「やってみよう」と言ってくれます。
この自由度が、自分たちでしっかりとやらなければという責任感に繋がるのではないかと思います。上から押さえつけられることはなく、自ら考え進んでいくことが必要です。ひとりひとり責任を持って働く結果として、個性のある面々が集まりつつも、バラバラにならず一体でいられるのではないでしょうか。

-デザイナーとしてこれから挑戦したいことについて教えてください。

近年OEMは、D2Cブランドの増加に伴って、お取引も増加しています。お客様の数自体がこれからどんどん増えるんじゃないかなと思います。それをどういった手順で進めるかという点が課題になってきます。
今現在も少数のマーケットが点在しているので、その分お客様が増えることになります。人の労力は増えますが、企画で手を抜くことなく、いいモノを作っていくためにはどうシステムしていくかが重要です。すこしずつシステム化を進めてはいますが、個々がシステムを扱う力も伸ばしていかなければと思います。

個人としては、いわゆるデザイナーとしてただお洋服を考える人ではなくて、いろんなものを作れるようになりたいと思っています。服に限らず、ブランドのビジュアル(ブランドの価値やコンセプトを可視化したもの)全体を提案できることが理想です。
写真や絵にもチャレンジしたいですし、商品に応じた見せ方をしたり、映像を取り入れて商品をアピールしたり、そういった力もつけていきたいと思います。
全てを自分が直接作れなくてもプロデュースを行ってパッケージとして提案できるようになりたいですね。

-どんな力がサントラージュのデザイナーに求められると思いますか?

今まで見てきたものや自分の引き出しから、いかに良い提案ができるかが大事だと思います。
デザインには情報も必要ですし、短納期でやっている部分があるので、そのなかで最適な提案をしなければなりません。お客様とのお話の中で、適宜アイデアを出しています。
無理に捻り出したようなアイデアにならないよう、普段から様々ものを見たり、幅広くモノづくりの方法に触れたりすることを心がけています。それがお客様の信頼にもつながると思います。

OEMという面ではコミュニケ―ション能力も大事です。お互い信頼して一緒に作っていける関係を築く必要があります。時には、出来ないことは出来ないと伝えなければなりません。お客様のことを想って、真摯にお仕事をすることが大事です。

あとは楽しくやることです。もちろん大変なこともありますが、楽しくやることが何よりも大事だと思っています。モノも作る時には、楽しんでやらないと良いものが出来ません。
学ぶ意欲とものづくりを楽しむ心を持つ方をお待ちしています!

-最後までご覧いただきありがとうございました!

サントラージュはこれからも、より良い服作りに取り組んでまいります。
興味を持ってくださった方は、是非お問い合わせください。