今回はアパレル事業部の営業担当である波多野さんにお話をお伺いしました。
波多野さんは、弊社のOEM・ODM営業の中でも、特に量販店のデニムに特化した分野を担当しています。
大学を卒業してからの18年間、繊維商社に勤務し、モノづくりに携わってきました。自分の領域が広がるにつれ、これまでの経験を活かすことができ、転職しても即戦力として働くことできるのではないかと考えるようになりました。そしてこれが、自分にとってやりがいに繋がっていくのではないかと感じていました。
何度かスカウトの電話をいただいたのですが、ほかの会社ではなかなか決め手に欠けていました。ある日、紹介していただいたのが、サントラージュでした。
そこで代表の小林とお話をした際に、入社後の自分のミッションがマッチングしており、入社を決めました。
前職の商社ではレディースボトムのデニム素材に特化したチームに所属していました。「大手ファッションチェーンとの取引を強化し、会社としてさらなる成長を目指す」というサントラージュの力を入れていきたい部分に、私が今まで培ってきた経験や実績を直接活かせ、力を発揮できると感じました。そして、それが成長や成功に繋がると考えました。
仕事内容は大きく変わりませんでしたし、前職でお取引のあったお客様とも引き続きお仕事ができる環境だったので、違和感なく働くことができました。
ただ、最初に驚いたのは、専属のデザイナーがいなかったことです。営業である私は、デザインや企画はできないため、デザイナーとセットでないと仕事が成り立ちません。そのため、入社後専属のデザイナーがいないことに少し焦りましたが、今はスムーズに働けています。
当時は、仕様書を書いていただける外部の方を紹介いただいたので、お力を借りて自分が新しく作りたいモノ、売りたいモノの仕様書を作っていただきサンプル依頼をしていました。
デニムは製品によってそれぞれ表情が異なるところが魅力的です。
ひとくちにデニムといっても、トップスとボトムスで生地の肉厚さや見た目など素材の違いがあります。デニムは他のアイテムと違い、製品洗いという2次加工が入ります。その加工の指示次第で表情が大きく変わるので、扱う人によって見え方の違う商品が出来上がります。
自分の指示で製品の仕上がりを変えられる面白さがあり、提案が採用された時の喜びは大きいですし、自分の色を反映した製品が世に出るのは嬉しいです。
実はデニム自体は今もあまり好きではないので着用することは少ないですが、そうした変化の面白さに魅力を感じています。
好きなことはもちろん大事ですが、意外と好きなものじゃないほうが良かったりもします。好きなものだと好みが反映され、市場のニーズとずれてしまうことがあります。私も新入社員の頃、自分の好きな要素を取り入れた商品を提案したところ、店頭では全く売れませんでした。多くの人に受け入れられる商品を作るには、好みにこだわらず、冷静に「世の中で売れるもの」を考えることが大切です。
女性の場合、自分の好みが世間のニーズと一致しやすいですが、私の好みは女性の求めるものとズレが生じる可能性もあるので、適度な距離感が大切だと感じています。
作り上げた商品をたくさんの人に購入していただくことが大きなやりがいです。特に着ている姿を見かけた時は嬉しいです。
自分が携わった商品は一目でわかるので、街中やSNSを通して僕の作った商品を着てくださっているのを目にすることもあります。日々大変なこともありますが、その分本当に嬉しい瞬間ですね。
私自身の営業スタイルは変わっておらず、お客様のニーズを会話の中で丁寧に聞き出し、それに最適な提案を行うことを心がけています。
お客様が求めている製品に対して、これまでの経験を生かし、素材や形、 洗い加工などを頭の中で組み合わせ、商談の時間内に最適な提案を行っています。
前職と変わったことは、組織の構成です。前職の商社ではアイテムごとに課が分かれ、私はデニムボトム課で18年間デニムだけを扱っていました。一方、サントラージュではニットやカットソー、デニムなどすべての製品を担当していきます。私は、デニム以外も担当していますが、主に得意分野に集中し、他の製品はチームメンバーがフォローしてくれています。
信頼関係を大切にしています。例えば私のように転職をしたときに、商品だけで繋がっていた関係であれば、それは途切れてしまいます。しかし、人としての信頼があれば、新しい環境でも引き続き仕事を任せてもらえます。
そして、信頼関係を築くためには、社会人として当たり前のことを確実にこなすことが重要です。信頼関係を築くポイントは人それぞれですが、これまで友人との関係を築いてきた経験を振り返ると、仕事にも共通する部分があるはずです。自分の強みを活かしながら、良い人間関係を築いていくことが営業の成功に繋がっていきます。
私は、前職の経験から、現在2つの重要なミッションがあると認識しています。
一つ目は、成果を上げること。入社の決め手となった大手ファッションチェーンとの取引を強化し、会社に貢献していきたいです。
もう一つは、現在の組織をより強固なチームへと進化させることです。現在サントラージュでは、組織の構成上ニットやカットソー、デニムなどすべての製品を担当しています。知識の幅は広がるものの、専門性は浅くなります。前職のようにアイテムごとに分かれていると専門性は高まりますが、私みたいにデニム以外のことを全く知らないということが起きてしまうのでどちらもメリットとデメリットがあります。
そのため、各メンバーの活動を横断的に繋ぎ、チーム全体で連動できる仕組みを作りたいと考えています。そうすることで、組織としての強みがさらに引き出せると感じています。
また、サントラージュは、アパレル以外の分野での仕事も増えています。コンテンツ・プロダクト事業部(異業種の企業を中心に商品企画・生産を行う事業部)があるように、モノづくりを軸としたアプローチを活用していくことで新たな可能性を広げられると考えています。現状にはまだ多くの伸びしろがあると感じており、これらを実現するために取り組んでいきたいと思っています。
柔軟で前向きな姿勢を持っている人だと思います。
アパレル業界は華やかに見えて時に厳しいこともあるので、必要以上に振り回されず、前向きに仕事を楽しめることが大切です。最終的には「人間関係」が鍵になります。お客様から「この人と一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるような人間力が成功につながると思います。
そして、楽しさを見出しながら、自分らしく働ける人が、サントラージュに合うと思います。会社の方々は個性的な方が多く、皆さん裏表なく自然体で接しているのが魅力的です。